80対20の法則は、
本書のようなビジネスツールの生みの親であり、
セールスおよびマーケティングに関する概念を
がらりと変えた。
セールスおよびマーケティングの初心者で、
数字の分析に取り組んでいるあなた。
本書こそ、手に取るべきバイブルだ。
セールス、マーケティング、
リードジェネレーション(訳注:見込み客の育成、獲得)、
広報、電子商取引などの分野において、
実際に役立つ方法、
または無駄な方法をお教えしよう。
■キーマンが退職してしまう!
私の経験をお話ししましょう。
リタイヤする前、私は会社経営者でした。
その会社組織の中に
DMS(Document Management System)
というデータベースを作成する部門があり、
12名のスタッフが従事していました。
この部署のチーフマネージャーが
突然退職することになったのです。
家庭の事情だったのですが、
私は非常に焦りました。
彼と同等の力量をもつ
スタッフがいなかったからです。
非常に専門性の高い職場だったので
後任候補を3人選定し、
そのチーフと善後策を検討させました。
その結果、チーフの技術とマネジメント力を
別の2人に分散して対応することになりました。
その成果はいかに?
その部署の人員が一人、それもチーフが
減ったのにも拘らず、
以前よりスムースな生産体制がとれたのです。
これはまさに瓢箪から駒でしたが、
優秀なAチームの社員がいなくなったとき
通常のBチームの中からAチーム入りする
社員が生まれてくることを経験しました。
これが初めから分かっていたら・・・・!
■パレートの法則
パレートの法則とは、
2割の優秀な社員の売上げが
全売上げの8割を占める。
とか、
売上の80%を占めているのは、
20%の製品、20%の顧客である。
あるいは、
仕事の成果の80%は、
費やした時間の20%から生まれる。
といった法則です。
ですから、初めから成果が出る2割に集中すれば
もっともっと効率化できるはず。
ですが、
実はこの法則には大きなウソがあります。
それは、、、
この法則が「結果論である」ということです。
はじめから分かっていれば2割の部分に
集中すればいいわけですが、
やってみて初めて分かることなので
最初は何に集中すべきか分からないのです。
■もっと大きな秘密が?
ところが、この20:80の法則ですがこの本
「お客が喜んで買っていく
80対20のセールスシステム」
によると
さらに大きな秘密が隠されていました。
それは、この成果の出る20%の更に20%
つまり全体の4%に集中すれば
もっともっと効率化できるということです。
80対20のセールスシステムを読めば、
ありとあらゆる「状況」で
どの程度のお金が生み出されるのかを
迅速かつ正確に割り出すことができるようになるでしょう。
■著者紹介
ペリー・マーシャル
インターネット広告に関するベストセラー
『世界一読まれているグーグルアドワーズの本』の著者。
世界有数のビジネスコンサルタント。