これは実際にあった話です。
熊本にある納豆を製造している丸美屋
という会社があります。
この丸美屋で売っている納豆に
1つだけある変更を加えたところ
売上が一気に伸びたそうです。
さて、ある変更とは何でしょう?
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・
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それは、味でありません。
それは、価格でもありません。
それは、安全性を強く謳ったわけでもありません。
もしかしたら、
勘の良い人はわかったかもしれません。。。
それはパッケージです。
パッケージを猫のイラストが入ったものに
変えたのです。
これがそのパッケージです。
↓
見たことありますか?
これは地元のデザイン学校の学生が
書いたものだそうです。
納豆のパッケージにはあまり見られない、
奇抜な(?)デザインが受けて購入されているみたいです。
たしかに納豆ではあんまり見ないデザインですよね。
つまり、お客さんはパッケージで
商品を買っているということになります。
味でもなく、メーカー名でもなく、価格でもなくです。
ビジネスをやっている人なら、
もっと良い商品・サービスを届けたいと誰しも思いますよね?
そして実際によりよい商品にしようと
日々品質改善しています。
特にメーカーならそれに全勢力を掛けている
といってもいいぐらい。
味がおいしくなったとか
新たに機能が増えたとか、
今よりも壊れにくくなったとか、
そんな改善を日々繰り返しています。
でも、考えてみてください。
お客さんにとって品質とは何でしょう。
特に、私たち日本人にとって品質の良さは当たり前のこと。
品質はすでに空気のような存在なのかもしれません。
品質がいいのは当たり前。
その上で、お客さんは
もっと違うことを求めているのかもしれません。
経営の神様ドラッカーは
次のようなことを言っています。
「マネジメント」より引用
===============
顧客が買うものは価値である。
コレに対してメーカーが生産するものは価値ではない。
製品を生産し、販売するにすぎない。
したがって、メーカーが価値に考えるものが
顧客にとってはムダであることが珍しくない。
===============
結局のところ、お客さんが何に価値を感じるか?
です。
そしてお客さんが何に反応するかを知る手立ては
お客さんに直接聞くことです。
聞いてみると、
意外なものに価値を感じることが
わかるかもしれません。
丸美屋のような実際の事例を通して
ドラッカーの経営戦略を学び、
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